水やりと芝刈りだけでも、芝生を育てることはできますが、もし元気で綺麗な芝生を育てたいのであれば肥料は欠かせないものです。
今回は、YouTube芝生専門チャンネル「つりきっぷ」の動画を参考に、芝生の手入れにおける肥料の必要性、種類、使い方、土壌改善を紹介していきます。ぜひ、肥料を使って効率よく芝生を綺麗に育てるのに役立ててください
目次
芝生に栄養が足らないと?
まず芝生に栄養が足らないとどういう影響があるかということですが、
- 色が薄い
- 成長が遅い
- 病気になりやすい
という芝生の健康状態を悪くしてしまう原因となります。
<では芝生にはどのような栄養が必要なのか>
たくさんの種類の栄養がある中で特に大切な三つがこちら。
①窒素(N)
窒素は芝生の葉に必要な栄養を与えてくれます。
②リン酸(P)
リン酸は根の発達を促進するために必要な栄養になります。
③カリウム(K)
カリウムが不足すると耐干性や耐病性が低下することにつながります。
関連記事:芝生を手入れする人必見!肥料の種類と効果をまとめてみた
このほかにも石灰やマグネシウム、硫黄など必要な栄養素はまだまだあり、全てをバランス良くというのは難しいので、まずはこの三要素をしっかり与えることから始めてみましょう。
土壌改善について
手入れでは芝生に栄養を与えるだけでなく育ちやすい環境づくりも必要です。土壌改善を行わないと栄養が足りず土が痩せてしまうと植物が育ちにくくなります。肥料を与えれば元気になると思いがちですが実はそうではありません。
良質な肥料でも土壌環境が悪ければ肥料効率も悪くなり、芝生も育ちにくくなってしまいます。逆に環境さえ整っていれば、芝生は元気に育っていきます。
良い土とはどういうものか?
良い土には以下の項目があてはまります。
- 排水性
- 保水性
- 通気性
- 肥料効率
この4つの項目に共通しているのは「微生物」です。この微生物がいることで良い土が生まれます。そのため化成肥料ばかり与えてると、微生物の活動が弱くなってしまいます。
良い土にするためにはどうすればよいか?
一番わかりやすくおすすめなのは有機肥料を与えることです。
有機肥料のメリット・デメリット
有機肥料は植物性、動物性の有機物を原料とした肥料になります。
(化成肥料は化学的に作られており、無機物をメインとした肥料のこと)
簡単にいえば動物のふんや木や落ち葉を発酵させたものを原料としています。
有機肥料の特徴は化成肥料とは違い、直接植物に栄養を与えるのではなく、一旦土への栄養として有機物を与え、土の中で有機物を微生物が餌として分解することで、栄養素を生み出します。
メリット
- 微生物が増え、団粒構造の土になります
- 肥料効果が長く続くため、肥料やけが少ないです
デメリット
- 効果が遅い
- 匂いが発生する
液体肥料もありますが、固形の肥料をベースに補助的な役割で使うのがいいでしょう。有機肥料を与えることで、土の中に微生物が増え、団粒構造の土となります。また土の温度が、微生物のおかげで上がると言われています。
団粒構造とは
ここで団粒構造の説明をさせていただきます。
まず、土の団粒化とは土がダンゴ状になったことを言います。団子になった土がたくさんできることにより、団子の間に隙間がたくさんできます。これが団粒構造です。その隙間があることで、通気性や排水性、保水性、保肥力が上がるため、団粒化が進んだ土は植物にとって非常に育ちやすい土となります。
極端な話ですが、最高級の高度化成肥料を使ったとしても団粒化の進んでいない土壌環境の中ではせっかくの肥料吸収率が悪くなり、思ったように芝生が育ってくれないということがあります。芝生を育てるための土壌に団粒構造の土は欠かせないのです。ただ、匂いがきついものあるということなどを考えると、化成肥料と有機肥料を年間で分けて使うのがおすすめです。
はじめは土壌の状態や成長時期などから自身に合った肥料選びをしてみてください。また、良い土づくりには土壌改良資材もよく使用されます。土壌改良資材とは、与えることで土壌の物理的、化学的、生物的性質に変化をもたらします。肥料だけでなく、土壌改良資材も土壌改善の一つの方法として覚えておくのが良いでしょう。もし、芝生を敷いてしまった後の土壌改善にお悩みの方はこちらを参照にしてみてください。目土、サッチング、エアレーションなどについて説明しています。
関連記事:「芝生の手入れ」 芝生の更新作業について詳しくはこちら!
関連記事:芝生の手入れ「目土・目砂」について詳しくはこちら!
肥料の選び方
理想は成分などの割合から肥料を選ぶことですが、初心者の方にはなかなか難しいかと思います。なので簡単なポイントを押さえて肥料を選びましょう。
- におい
- 粒の大きさと色
- 何種類必要か(できれば一種類に絞りたいです。)
- 金額
この選び方からつりきっぷ的オススメの肥料はバロネスの「芝生の肥料」(化成肥料)です!成長も早く色も濃いということでコストパフォーマンスが高いです。
肥料に悩まれている方は一度チェックしてみてください!
https://www.baroness-direct.com/fs/baroness/c/0000000318
また有機肥料に関しては東京グリーンの「東京スーパーグリーンフード」もオススメです。
https://greenfood.jp/super_greenfood.html
芝生の面積、成長、金額などを考えながら自分に合った肥料選びをしてください。
すぐに効果は出ませんが、時間をかけてゆっくり芝生を育ててあげてください。
肥料の撒き方
肥料は芝が元気に育つ時期にあげることが好ましいです。基本的にはおよそ1〜2ヶ月に1回ほどのペースで肥料を与えることになります。肥料の撒き方に決まりはありませんが、撒きすぎに注意するのと芝生に均等に肥料を撒くようにしてください。
手で撒くとムラが出やすく、撒き方が偏りすぎると肥料やけを起こす原因にもなってしまいます。また成長してきた時に葉の色や育ちに少しムラが出てくる可能性があります。
もしこだわって芝生を育てたいという方は散布機を使用するのをオススメします。自分で作ることもできるので、一度どんなものがあるのか調べてみるのも良いでしょう。
関連記事:簡単に作れる散布機が紹介されています。
まとめ
初心者の方やこれから芝生の手入れを始められる方は、肥料をしっかりと与えて綺麗で健康的な芝生づくりを目指してください!
もしもこの記事で芝生の購入に興味を持った方はこちらからどうぞ!
こんにちは。コメント拝見しました。アクシデントですね、、、完全に復活というのは厳しいとは思いますが私なら以下の2つやるかなと思います。
1、枯れてる部分の確認(根までかれているか)と枯れてるエリアの特定・隔離、枯れている部分は剥す(しばらく放置して復活するかどうかはその間に肥料とかあげないで観察するのが良いかと思います)
2、枯れていない部分からの栄養繁殖(ふた節以上の芝生をプランター等で増やす)もしくは新たな芝生を購入してカバー