『しばふる』では芝生やお庭の手入れにまつわるポイントや知識を発信しています。芝の品種や土壌改良、芝刈りから芝の切り替えまで、様々なトピックをご紹介しつつ、みなさまからの質問にお答えするQ&Aもご用意しています。

オンラインストアでは、鳥取県のJリーグクラブであるガイナーレ鳥取が生産している芝生をご用意しております。お庭に敷いて水やりをすれば、早々に緑が広がっていく生長力の高い芝となっております。

さて、今回は趣向を変えて、芝生を育てる活動=芝活を行っている方にインタビューを行いました。お話を伺ったのはれいささん(@RaysaSodBallet。試行錯誤を重ねる芝活には、別の趣味で培った知識が役に立ったといいます。それではご覧ください。

目次

    TM9をメインに3種の芝生が育つ庭。
    実家での体験から一時はためらうも…

    東京都在住で、会社員をしています。最近はコロナ禍の影響で在宅勤務が増えました。芝生そのものは16年前から植えていますが、当時は特に手入れをしておらず、本格的に芝活を始めてからは3年目になります。

    庭の広さは全部で24㎡ほどで、3種類の芝を植えています。16年前から植えている高麗芝が全体の3分の1ほどで、残りの3分の2はTM9です。そして、我が家は住宅街にあって日陰が多いので、日陰にはセントオーガスチングラスを植えています。

    実は、芝生はやめたかったんです(笑)。私の実家にも芝生があり、それが大変だったのを覚えていたんですが、「芝生の上で子供が歩くのを見たい」という夫の意思で芝生を張ることになりました。

    荒れ気味な芝生のお手入れはコロナ禍をきっかけに。
    高麗芝からTM9への張り替え、お手入れの学び直しも

    その後、夫の夢も叶ってひと段落したので、芝生を剥がしてコンクリートを敷いてしまおうかという話にもなりました。お手入れをしていなかったので、日陰になりがちなところは苔や雑草だらけになってしまったんです。

    そんな折にコロナ禍になって、外を出歩けなくなってしまいました。ステイホームですることも少なくなったので、せっかくだからと自分で庭の芝を高麗芝からTM9に張り替えることにしました。そして、芝の張り替えと同時に、芝生についての情報収集を始めました。

    それまでは「芝刈りは芝が伸びてからすればいい」「肥料もそんなに撒かなくていいや」という具合で、お手入れのことをあまり気にしていませんでしたが、YouTubeなどで調べるうちに、きちんと手を掛ければ芝生は綺麗になるんだということを知りました。

    できる・できないの取捨選択。
    試行錯誤の連続から仮説検証のサイクルへ

    芝生を張り替えて1年目はとにかくいろいろなことを試しました。うまくいくことも、そうでないこともありましたが、そうやって繰り返すことを楽しんでいました。どうすればうまくいくのか仮説を立てて、その通りにいくこともいかないことも経験して、とにかく検証していくサイクルを回していったんです。

    最近は仕事のこともあってあまり時間を掛けられていないので、「自分のできる範囲でやろう」というテーマを立てています。夢中になって試行錯誤した1年目を経て、できることとそうでないことを取捨選択できるようになりました。

    ですが、庭に芝を張り直したとき以来の地面のデコボコはなんとかしたいと思っています。いわゆる不陸調整というやつですね。昔の自分に一言言えるとしたら、まずデコボコをしっかり均すように伝えたいです。

    ガーデニングの知識が芝活に大きな影響。
    芝生とあの植物の意外な共通点とは…?

    それと、芝生と他の植物との共存にもチャレンジしていきたいです。たとえば、芝生的には雑草扱いされている春のハナニラが私は好きで、これを芝生と競演させたいなと考えています。ハナニラは春の間だけしか咲かないし、どうにか手立てはないかなと。

    こういうふうに仮説を立てるときはガーデニングの知識がすごく活きていて、芝活の知識をガーデニングに置き換えて考えてみたらスッキリ合点がいくことが多々ありました。

    よく振り返ってみると、ガーデニングの知識も芝生の知識も、昔育てたアサガオから得た知識がベースになっていますね。一般的に植物は密を避けるようにして育てるんですけど、アサガオが蔦を伸ばして密を目指していく様子は芝生の生長にそっくりなんです。これは個人的な発見でした。

    ここ数年、SNSを通じていろんな世代や地域の芝活仲間が増えて、世界が変わりました。いつも暖かく見守ってくださっているので、皆さんにはお礼を言いたい気持ちです。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

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