最近芝生が黄色いような…

芝生といえば青々とした緑。そのはずが、くすんだ緑や黄色がかった色になってきてしまうことがあります。そこで考えられるのが、肥料不足です。

えっ、今まで肥料なんてあげなくても育っていたよ!と思うかもしれませんが、健康的で美しい芝生の維持には肥料が不可欠なのです。その肥料も、肥料の種類と性質・与え方を理解して使うことで効果を発揮できるもの。ただあげればいいというものではありません。

今回は芝生に必要な肥料と、肥料の種類・効果についてまとめました。芝生づくりの参考に読んでみてくださいね!

目次

    芝生の肥料の基礎知識

    肥料は、芝生の生育に必要な栄養素を補う役割を担います。

    まずは、肥料の種類や芝生に必要な栄養素について理解し、続いて肥料のまき方を確認していきましょう。

    肥料の種類

    肥料には、固形肥料液体肥料があります。固形肥料は粒状の塊を芝に直接まいて使うもの、液体肥料は希釈してじょうろなどで散布します。

    基本的には肥料分の持ちがいい固形肥料を使い、即効性のある液体肥料はサブ的に使用します。

    芝生に必要な栄養素

    植物が健全に生育するには、窒素(N)リン酸(P)カリウム(K)という3つの栄養素が必要です。植物にとって重要な要素だからこそ、肥料にはこれらの3要素がどんな割合で入っているかが記載されています。

    それぞれの栄養素がもつ役割を理解し、芝生肥料の種類選びに役立てましょう。

    窒素(N)

    芝生の葉や茎など、主に地上部を成長させる力をもつ栄養素です。植物にとって必須な栄養素であるものの、多く与えすぎると葉が軟弱になって病害虫の原因になります。

    リン酸(P)

    植物の成長を促す栄養素で、適度に与えることで芝生を丈夫にします。

    カリウム(K)

    根の発育を促進し、抵抗力や耐病性をあげる効果があります。

    肥料を撒く時期とは

    通常、肥料は芝生の生育が盛んな時期に撒きます。肥料のパッケージには、施肥の時期や分量について記載されていますので、確認のうえ肥料を与えていきましょう。

    基本的には、おおよそ1,2ヶ月に1回ほどのペースで肥料を与えることになります。ただし、真夏の気温が高い日は施肥を避けましょう。肥料焼けを起こし、葉が傷む原因となります。

    肥料の撒き方

    ムラなく撒くことが基本ですが、固形と液体でまき方が異なります。

    固形肥料の撒き方

    トレイなどにあけ、グローブをした手でゆっくりと歩きながら、芝生全体にパラパラと撒いていきます。規定の量があるため、肥料の量によって歩くスピードを調節し、ピッタリと全体に撒き終わるように与えます。

    撒いた後には、水やりをして肥料分を土に染み込ませます。降雨を利用してもいいでしょう。

    液体肥料の撒き方

    メモリ付きの計量カップでしっかりと原液を測り、水に溶かしてじょうろで撒いていきます。ムラが出ないよう、全体の量を考えて散布していきましょう。

    固形肥料の効果

    固形肥料は撒いた粒が徐々に溶け出し効果が出るため、1〜2ヶ月にわたって持続する力があります。そのため、通年のお手入れとしての施肥には固形肥料を使用するのが普通です。休眠期や高温期以外には、肥料切れのタイミングで定期的に施肥しましょう。

    固形肥料の種類には、有機肥料と化成肥料があります。それぞれの種類が違った特徴を持つ固形肥料。筆者の家では有機肥料を中心に使っていますが、自分の育て方に合ったものを使用してみてくださいね。

    有機肥料

    動植物といった有機物から作られた肥料です。芝生の生育に必要な栄養素がバランス良く入っているのが特徴。窒素・リン酸・カリウム以外に必要となる栄養素も補えます。

    また、土中の微生物のエサとなる有機物が含まれているので、土の団粒化を促し土壌改良の効果もあります。使用上の注意点としては、化成肥料に比べると匂いがある点です。

    化成肥料

    有効成分を合成させて作った肥料です。化学的に栄養素が合成されているので、含まれている成分がはっきりとしています。ピンポイントで欲しい成分があった場合に重宝します。

    化成肥料だけを使用すると、化成肥料に含まれている成分以外の要素が土中に少なくなり、土の栄養バランスが崩れることもあります。可能な限り有機肥料を使用しつつ、足りない部分を化成肥料で補う使い方をすれば、効率よく効果を得られるでしょう。

    液体肥料の効果

    液体肥料は、さっと土に染み込んで即効性を発揮する肥料です。染み込みが早いぶん抜けるのも早く、1〜2週間ほどで肥料が切れます。

    液体肥料のほうが固形肥料よりも含まれている栄養素が少ないため、固形肥料では不足を感じたときに追肥として使用することもできます。

    早く育てたい目的があるときなど、スポット的な肥料として使い勝手がいい種類です。

    まとめ

    芝生の肥料には固形肥料と液体肥料があり、使い分けることで効果がアップします。芝生を最大限楽しむために、肥料の存在は必要不可欠。それぞれの性質を知れば、芝生に必要な栄養を的確に補ってあげることができます。

    今年は肥料を使って、青々とした芝生を楽しみませんか?見違えるように生き生きとしたお庭を感じることができるはずですよ!

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