芝生を育てる以上、どうしてもストレスになってしまいがちなのが雑草です。
「抜いても抜いても生えてくる」「気がついたら手がつけられない状態になっていた」など芝生の手入れにおいて、雑草に関するお悩みは非常に多いです。今回は芝生専門YouTube「つりきっぷ」の動画を参考に、基本的な雑草対策から除草剤の効果や選び方などを紹介していきます。
手抜きで雑草を退治できれば除草剤を使う必要はないのですが、お庭の広さや作業時間の関係で、雑草取りが厳しい方も多いかと思います。少しでも雑草を減らすための参考にしていただきたいです。
<雑草の種類>
まずは芝生に生えやすい雑草をいくつか紹介します。
- スズメノカタビラ
繁殖力が強い冬の代表的な雑草です。
- ハマスゲ
地下部に塊茎と呼ばれる球根のような部位があるため、引き抜きにくい雑草です。
- カラスノエンドウ
繁殖力が強く、根までしっかりと駆除できる除草剤を使用しなければなりません。
- メヒシバ
夏になると爆発的に広がるのが特徴で、乾燥・暑さ・寒さ・湿度のすべてに強い雑草です。
- クローバー
繁殖力が高くあらゆる土壌に適応します。また、密集して成長し、背丈が低く何年も枯れずに花を咲かせます。
- カタバミ
日本全土に分布する多年草で繁殖が早く、茎は四方に伸びて節から根を張ります。
自分の家の芝生に生えてくる雑草を知っておくことで、どう抜くべきか、どの除草剤を使えば良いかということにもつながるので、植物の種類を確認しておくことは大切です。
関連記事:【芝生にとって雑草は大敵!】
<雑草を駆除する方法>
手で抜く
雑草対策の一番簡単な方法です。
雑草は成長が早いので、見つけたらすぐ抜くことが大切です。
こまめに手抜きすることで、雑草が広がることを防ぎます。
メリット
- 費用がかからない
- 細かい場所の雑草をすぐに抜き取ることができる
デメリット
- 足腰に負担がかかる
芝生の広さによっては労力がとてもかかります。
- 時間がかかる
シンプルな雑草対策ではありますが、こまめに抜くことができれば雑草は広がりません。手抜き作業も専用のハサミなどがあり、負担を軽くしてくれる用具もあるのでぜひチェックしてみてください。
除草剤を使う
お庭が広かったり、手抜きではどうしても雑草を退治できないという方は「除草剤」がおすすめです。除草剤を使ったときのメリットとデメリットを抑えておきましょう。
メリット
- たくさんの雑草を退治することができる
雑草が少ない綺麗な芝生を作り上げること気できます。
手作業に比べて圧倒的に作業時間が短くすむ
- 雑草を生えにくくする
作業時間や体への負担が少なくなります。
雑草を生えにくくすることで、芝生にしっかりと栄養を与えることができる
デメリット
- 費用がかかる
それほど高価なものではありませんが除草剤や噴霧器を購入しなければなりません
- 使用方法を間違えると芝生へのダメージにつながる
- 立ち入りの制限
散布後は子供たちやペットの立ち入りを制限しなければなりません。
最初からいきなり除草剤を使われる方はいないと思います。除草剤を使う理由としては、「手作業での雑草退治が難しくなったから」という方が多いはずです。しかし、除草剤にもメリットデメリットがあることを覚えておいてください。
関連記事:【芝生の栄養を奪う雑草を除去しよう】
<除草剤の使用方法>
除草剤を撒くために必要なものを紹介します。
- 除草剤
- 噴霧器
- 展着材
- 計量器
- 計量カップ
他にもコップや混ぜるマドラーなどがあると便利です。
【除草剤2リットル】
- まず除草剤にコップを使って水にしっかりと溶かしていきます。
- 噴霧器に水を2リットル入れます
- 除草剤が雑草にしっかり付着し効果を発揮しやすいように展着材を入れます。
- 最後に除草剤を入れ混ぜていきます。
除草剤はたくさん撒いても雑草が枯れるのが早くなるわけではありません。
雑草の葉にしっかりと除草剤がかかっているのが確認できれば問題ありません。
しっかりと使用方法を守れば芝生へのダメージも少なく雑草を退治してくれます。
*除草剤の種類によって除草剤を溶かす水の量や希釈も変わってくることがあるので、ご自身の散布機の大きさなどに注意して使用してください。
<除草剤の注意点>
除草剤についての注意すべきポイントを紹介します。
・必ず芝生用の除草剤を使用する
芝生用以外を使うと雑草と一緒に芝生も枯れてしまいますので、必ず芝生用を確認した上で使用するようにしてください。また西洋芝に関しては、西洋芝用の除草剤もありますのでそちらもご注意ください。
・使用方法を必ず守る
薄くなりすぎて効果が現れなかったり、濃く撒きすぎて芝生へのダメージが大きくなることがありますので、使用する量は必ず守ってください。
・天気予報を確認してから使用する
散布後6時間以上雨に打たれないようにと書かれていることもあるので、余裕を持って、2~3日は晴れが続く時に使用するようにしてください。
すぐに雨に濡れてしまうと、せっかく撒いた除草剤が流れてしまうので、効果が出にくくなってしまいます。
除草剤の種類によっても注意することや使用方法が違いますので、まずはしっかりと説明を読んでから購入、使用するようにしてください。
<おすすめの除草剤の紹介>
除草剤には雑草を枯らすタイプの除草剤(茎葉処理型)と
雑草を生えにくくするための除草剤(土壌処理型)があります。
使う目的に合わせた除草剤を選んでください。
「シバキーププラスα」
日本芝専用
除草、予防効果、肥料効果
除草成分:トリアジフラム
カタバミ、チドメクサ、スズメノカタビラ、ハマスゲ
「MCPP液剤」
日本芝、西洋芝(ブルーグラス)
広葉雑草に優れた効果を示す
キク科雑草には効果が劣る
カラスノエンドウ、クローバー、スギナ、スベリヒユ
「グリーンアージラン液剤」
日本芝専用
イネ科から広葉雑草まで
特にキク科雑草に有効
メヒシバ、スズメノカタビラ、アレチノギク、ヒメジョオン
「シバゲン」
日本芝、西洋芝(バミューダグラス)
1年生雑草全般、多年生広葉雑草
休眠期、生育期問わず使用可能
スズメノカタビラ、コニシキソウ、ハマスゲ、メヒシバ
<最後に>
今回は雑草対策での「手抜き」と「除草剤」のメリットデメリットを中心に、除草剤の使用方法などを紹介させていただきました。使用方法や実際の効果などがわからずに購入を踏みとどまっている方にとって、一つのきっかけになれば幸いです。
また、1度雑草退治をすると、生えにくくなりますので もし手に負えなくなった方は除草剤で1度リセットしてみてはいかかでしょうか。
雑草は芝生の大敵ではありますが、除草剤などを使い手作業と共にスマートに芝生の手入れを楽しんでもらいたいと思います。
また芝生の購入に興味の湧いた方は、ぜひこちらからご購入ください。