本格的な芝生の管理にチャレンジしたい!
魅せる芝生をつくるお手入れには、「エアレーション」や「サッチング」などが不可欠ですが、初めての場合どんな道具を使ったらいいのか迷いますよね。
芝生管理に必要なお手入れには、それぞれに必要な道具があるのですが、種類や性能は実に様々。
一見、何を選んだらいいのか困ってしまうかもしれません。
でも、道具選びには選び方のポイントをおさえておけば大丈夫!
管理に必要な道具の種類と合わせて、道具選びのコツまでをご紹介していきます。
芝生管理に必要な道具や機械の選び方
芝生の管理に関わるお手入れ道具(機械)の選び方にはポイントがあります。
- 庭の広さに応じた道具を選ぶこと
- 値段の安さか、時間効率か、どちらを重視するかで選ぶこと
庭の広さに応じた道具とは
根の定着までは、「水やり」「芝刈り」といった基本の世話で十分な芝生のお手入れ。
これが、2年目以降は「サッチング」「エアレーション」などといった管理が増えていきます。
様々なお手入れが増える中で重要視したいのが、庭の広さに合った道具を選ぶこと。
例えば、数十坪という広さの芝生にも関わらず、お手入れ道具がすべて小さ目だったり手動だった場合を考えてみましょう。
春夏には毎週のように必要になる芝生管理。
1つのお手入れに時間ばかりかかってしまい、芝生管理の負担が大きく作業が続けられなくなってしまうことも考えられます。
年間を通じたお手入れの種類が増える分、自分の庭のサイズに合った道具を無駄なくそろえていくことが大切です。
安さを選ぶか効率を選ぶか
芝生管理に必要な道具や機械には、同じ手入れを目的としていても「手動」と「電動」などで値段に差があるものが存在します。
基本的には、安いものと高いものでは作業効率の性質に差があることがほとんど。
手入れの時間を極力短縮したい場合は、初期投資が高くなったとしても高機能な道具を購入したほうが、結果的に満足できる場合があります。
筆者の家では、当初芝手入れ道具は価格の安さだけで選んでいました。
ですが、際刈り様に使っていた手動のハサミを「電動バリカン」に変えたことで、お手入れがぐんと楽に。
芝生のお手入れに対する負担感が劇的に減ったことがありました。
反対に、芝刈り機は手動でも不自由を感じていないため、安いものを買っておいてよかったと思っています。
芝生のお手入れを負担なく続けるためにはどれがよいか?
という観点で道具選びをすると、後悔のない買い物ができるでしょう。
エアレーションに必要な道具
芝張り2年目以降に必要となる管理「エアレーション」。
芝生の地面に穴を開け、空気を入れて発根を促進したり土の通気性を良くする効果があります。
必要な道具には、大型の「ローンスパイク」「エアレーター」や、靴につける「ガーデンスパイク」などがあります。
ローンスパイク
芝生に押し付けることで刃を地中にさしこむ道具です。足をかけて踏み込んで使用します。
最も一般的なエアレーション用の道具です。
ガーデンスパイク
靴の裏に取り付けて使用する、エアレーション用のスパイクです。
芝生に踏み込んで穴を開けていくタイプの「ローンスパイク」「エアレーター」と異なり、歩くだけでエアレーションができるので手軽です。
ただし、刃の長さが短いためエアレーション効果は小さくなります。
エアレーター
刃を突き刺すだけの「ローンスパイク」とは異なり、地中に穴をあける効果があるのがエアレーターです。
土をくり抜くので通気性改善の効果が高く、最後に目土を入れるため土壌を改善させることができます。
サッチングに必要な道具
枯れた芝などの有機物が堆積した「サッチ層」。これを除去するのがサッチングと呼ばれるお手入れです。
病害虫のない、健康的な芝生を目指すためには欠かせない管理のひとつ。
「レーキ」や「サッチングマシン」を使い、サッチ層をかき出して掃除する作業となります。
レーキ
サッチングに使用するレーキは、鉄製のものがおすすめです。
サッチ層は地表近くにあるため、軽いものだとサッチ層をうまくかき出せません。
スチールやステンレスといった、ある程度の重みがあるものが望ましいでしょう。
庭が広い場合、ローラーがついたレーキがあると便利です。
サッチングマシン
電動芝刈り機にな近いイメージでサッチングができる機械が、サッチングマシンです。
地表が見えないほど密に生えた芝の場合や、庭が広くレーキでは時間がかかってしまう場合にはサッチングマシンがあると効率的です。
際刈りに必要な道具
芝生と駐車場の境目や、ブロック塀との境目など、芝刈り機では切れない縁部分を切るのが際刈りです。
メインでは「芝刈りバサミ」や「電動バリカン」を使用しますが、広範囲を一気に切る場合「ターフカッター」があれば便利です。
芝刈りバサミ
片手バサミで、際刈りに便利な構造をしています。
ちょっとした範囲であれば手軽に切れるため、1本持っておくと便利です。
広範囲の縁を切っていくには時間がかかり、手がかなり疲れてしまうことが難点です。
電動バリカン
充電式のものと、コード式のものがあります。
片手で取り回せる小さなバリカンで、スピーディーに際刈りできます。
充電式のものは、使用可能時間を確認して庭の広さに合ったものを選びましょう。
ターフカッター
花壇との境目など、広範囲の線を一気に切り取りたいときに役に立つ道具です。
シャベルのような形をしていて、刃の部分を芝生に押し当てて切っていきます。
大型と小型があるため、用途によって使い分けるとよいでしょう。
大型は、広範囲の直線を切る時や、部分的な芝生剥がし向き。
小型は、丁寧にカットしたい場所や、小さい範囲に向いています。
まとめ
芝生管理には専用の道具がたくさんありますが、大事なのは「自分の庭の大きさ」や「お手入れスタイル」にあう道具をそろえること。
長く続けていくことになる芝生管理ですから、末永くお付き合いできる道具をパートナーに選ぶと、今後の芝生お手入れが楽しくなりますよ!