芝生作業の中でも特に芝刈りは、管理する面積が広くなればなるほど手間と時間がかかってしまいます。夏場になれば気温も上がり、屋外の作業は熱中症のリスクが高まる反面で、芝の成長は早くなりこまめな芝刈りが必要になります。

そのような背景もあり、芝刈りの負担が軽減できるように電動芝刈り機を家庭でも導入する人が増えています。

今回は人気の電動芝刈り機と、家庭から業務用まで展開しているロボット芝刈り機を実際に稼働している動画と共に紹介します。

目次

    おすすめ電動芝刈り機3選

    電動芝刈り機の良さは、パワーと使い心地の軽さです。

    一見すると装備があるため重く見えますが、電源を入れれば本体はモーターで進むため見た目よりも軽く感じます。

    もちろん刃も動いているので、刈るための力がかかりません。逆に手動は動かす時に刃を刈る負荷が加わるため、動作は重くなります。

    電動芝刈り機は使用するとどうしても音が大きくなりますが、近年では各メーカーが静音機能の開発に力を入れています。

    電動芝刈り機にはコードとバッテリーの2種類の電力供給方法がありますので、コンセント位置や作業面積などで選びましょう。

    コードで電力を供給するものは購入時にはコードの長さと、使用時にはコードを巻き込まない様に注意して動かすことに気を付けてください。バッテリー式は動作時間に縛りがあるので、効率よく作業を行えるようにしておきましょう。

    刃の違いや電力の違いに分けて、今回は3つの人気機種を紹介します。

    RYOBI 電子芝刈機 LM-2810

    参考価格:21,000~26,000円

    コード式電動芝刈り機で人気の機種です。リール式5枚刃で、刈込み高は5~50㎜の19段階で調整できます。刃の回転は電子制御されているので、芝の抵抗に関係なく一定の速度に保った状態で刈り込むことができ、美しく仕上がります。

    別売りアクセサリーでサッチングや根切りツールとしても使えるので、これ1台で芝生作業の電動化ができます。電子制御式で音が静かな上、ブレーカー付で負荷が強くなったら切ってくれるのでモーター焼けを防ぐので安心です。

    アイリスオーヤマ 電動芝刈り機 G-200N

    参考価格:8,000~11,000円

    お手頃家電の代名詞、アイリスオーヤマからも芝刈り機が販売されています。電源はコード式、刃はロータリー刃で、刈込み高は8㎜、14㎜、20㎜の3段階となっています。

    ロータリー刃は手入れや替刃への交換が比較的簡単なところもメリットですが、こちらはプラスドライバーが1本あれば簡単に手入れができます。グラスキャッチャーもワンタッチで着脱でき、取扱いが簡単なこともこの芝刈り機の特徴と言えるでしょう。

    本体は約5.2kgと軽く、力に自信がない人でも扱いやすい芝刈り機です。導入コストも低いため、家庭の庭用に電動芝刈り機の購入を考えている人におすすめです。

    マキタ 充電式芝刈機 MLM432DPG2

    参考価格:60,000~70,000円

    こちらは充電バッテリー式の電動芝刈り機です。ロータリー式ブレードで、刈高は20~75㎜の13段階に調整することが可能です。

    18Vのバッテリーを2個使用して稼働するので、パワーは申し分ありません。フル充電で約37分稼働することができ、バッテリー残量は手元で確認することができます。

    マキタの18Vバッテリーは同メーカーの電動ツールで共有できるところは他にはないメリットです。共有できるツールの中に芝生用バリカンや縦型タイプ芝刈り機などもあるので、複数のツールの購入を検討している場合は要チェックです。

    おすすめロボット芝刈り機3選

    近年は広い範囲の芝手入れにロボット芝刈り機を導入する場所が増えています。ロボット芝刈り機は自動で芝刈りしてくれるので広範囲のエリアでも頻度の高い管理が可能です。

    導入する時には範囲指定をするための導線ワイヤーの設置が必要ですが、一度張ってしまえばその後の芝刈りにかかる手間コストを一気に解消できます。

    スマホなどのアプリケーションで制御でき自動でスタートする上、なにか不具合があればエラーメッセージが届くため、芝刈り機に常についている必要もありません。広範囲でもこまめに管理することができるので、刈りクズは短くなり自然に分解することができます。

    音も静かで稼働時間を選ばず、夜間や朝方などの人目につかない時間に芝刈りができることも魅力のひとつでしょう。さらに、近年では家庭用に導入できる機種も販売されており、旅行や出張があっても芝の手入れを欠かさずに行えるツールとして期待されています。

    今回は対応範囲ごとに3種類のロボット芝刈り機を紹介します。

    ハスクバーナ オートモアシリーズ(105・305)

    メーカー希望小売価格:(105)138,600円 (305)190,740円
    (※リンクは305モデルです)

    ハスクバーナロボット芝刈り機は管理する芝生面積に合わせたモデルが多数展開されています。今回は中でも家庭用の機種として販売されている(600㎡以内の使用を想定している)2機種を紹介します。

    刈高は20~50㎜の間でダイヤルによって調整することが可能です。105は14°、305は22°の傾斜まで対応できるなどの性能差が機種によってありますが、使用する場所の面積などで選び分けることができます。

    現在は105が低価格機種として、305は最新高性能機種として販売されています。

    ホンダ Miimo HRM520

    出典:Hondaロボット芝刈り機Miimo公式サイト

    メーカー希望小売価格:547,800円

    車やバイクでおなじみのHONDAから発売されているロボット芝刈り機です。

    刈高は20~60㎜間で無段階に調整が可能で、作業面積は最大で3000㎡まで作業することができ、学校やホテルなどの範囲の広い敷地内の芝管理が目安になります。

    傾斜も25°まで登ることができ、今回紹介している中では最高の登坂能力です。低速走行モードでは騒音レベルが55dbと静かで夜間でも気になりません。

    Miimoの設置には取扱店によるワイヤーの敷設が必要となり、別途費用がかかります。

    エコー ロボティクス TM-2000

    出典:ECHO公式サイト

    メーカー希望小売価格:2,552,000円

    こちらはかなりの広範囲で作業させたい場合に選択肢として出てくる機種です。グラウンドやゴルフ場、農園などの管理も可能な広範囲用ロボット芝刈り機と言えるでしょう。

    刈高は20~100㎜の間で17段階に設定することが可能で、5連カッティングヘッド(刃)により起伏のある場所でもなめらかに刈り込むことができます。

    最大作業面積は24000㎡、傾斜は17°まで登れます。広さに対応している分値段は高くなりますが、その範囲の芝刈りを行う手間を思えば検討する余地は充分あるでしょう。

    メーカーでは直販を行っていないため、購入を検討の場合はグループ販売店「やまびこジャパン」の各拠点に問い合わせを行ってください。

    まとめ:芝刈り機の進化は止まらない

    今回は電動芝刈り機とロボット芝刈り機を3機種ずつ比較しました。

    紹介したどの機種が一番というものはありませんが、もし購入を検討する時には様々な観点から見比べて目的に合ったものを充分検討して選びたいものです。

    芝生を美しく保つためには芝刈りが必要不可欠ですが、時間も力も必要なので面積が広くなればなるほどどうしても負担が大きくなります。

    しかし、広い面積ほど長さの揃った一面の美しい芝生に保ちたいもの。その負担を軽減するべく、各社がしのぎを削って芝刈り機の開発を進めています。

    とくに現在、ロボット芝刈り機は広い公園やグラウンドなどの緑化活動にも導入されており、永続的にかかる芝刈りの人件費削減に一役買っています。

    これからも芝刈り機の発展に目が離せません。

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