せっかく張った芝生が荒れている…もしかしたら、害虫の仕業かもしれません。

芝生が枯れる原因になったり、盛り上がって剥がれてしまったりなど、虫は様々な影響を及ぼします。害虫と呼ばれる虫は観賞用の綺麗な虫と違い、見た目も気持ち悪いのです。

害虫はそれぞれ対処法も異なるため、それぞれの特徴について写真を使ってお伝えします。また、芝生への害についても詳しく紹介しているため、害虫に悩んでいる方は参考にしてみてください!

目次

    芝生に発生する嫌な虫①
    ツトガ・シバツトガ

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    幼虫の時は黒い斑点があり、成虫になると白い体が特徴のガです。見た目が気持ち悪いだけではなく、成長のために芝生を食べてしまう食害による被害が大きいです。出現する時期は3~10月と長いため、厄介であるといえるでしょう。

    芝生のサッチ層や土壌表層に袋状の巣を作るので、早めの対処が必要です。農薬の散布などで対処ができるため、発生しやすい時期には定期的に実施しましょう。

    芝生に発生する嫌な虫②
    コガネムシ


    芝生の害虫としての代表格がコガネムシです。やっかいなのは、幼虫で地中で根を食い漁り、芝生の成長に影響するどころか枯れてしまうので早めの対処が必要です。

    幼虫の見た目は、カブトムシの幼虫より一回り小さい芋虫のような形が特徴です。成虫になると緑ベースの角のないカブトムシのような見た目になります。

    種類にもよりますが、発生時期は5月~10月といわれ、ツトガ同様に長い期間発生します。特に被害が大きいのは秋なので、この時期は農薬の散布などは多めに行った方が良いです。

    芝生に発生する嫌な虫③
    オケラ

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    オケラは土を掘るために前足が発達している虫で、地中で暮らしていることが特徴です。

    地中で暮らしているので普段はお目にかかれない珍しい虫ですが、芝生にとっては百害あって一利なしな害虫なのです。活動時期は、幼虫は6~7月、成虫は一年中活動していて特に8~10月に活発になります。

    綺麗に張った芝生を下から持ち上げ、根まで隆起させてしまうので芝生が枯れてしまいます。持ち上げるだけなく雑食でもあるので、芝生の根も食べてしまう二重で嫌な害虫といえるでしょう。

    地中にいる虫なので、見つけたときは殺虫剤などで対処するほか、地中にも使える殺虫剤を使用しましょう。

    芝生に発生する嫌な虫④
    ミミズ

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    ミミズは細長い体が特徴で、芝生を食べたり枯らしたりといった実害はありません。むしろ、土壌有機物を食べて分解するので土壌改良効果があるなど、土にとっては良い効果もあります。

    しかし、ミミズの糞が固まった糞塚というものが芝生に発生し、綺麗な芝生の景観を汚してしまうことが悩みの種となるのです。


    活動時期としては、3〜6月など梅雨の時期、秋に見られます。

    ミミズはモグラの餌となるので、駆除しないとモグラ塚ができて芝生に大きな被害をもたらします。間接的な害もあるので、早めに対処をしましょう。

    芝生に発生する嫌な虫⑤
    ヨトウムシ・スジキリヨトウ


    ヨトウムシはヨトウやスジキリヨトウなどのガの幼虫で、不気味なまだら模様があり、茶色い体が特徴です。8~10月に成虫が卵を産み、9~10月に幼虫が発生します。

    このヨトウムシは、芝生だけではなくあらゆる植物を食い漁る代表的な害虫として有名です。芝生を食べられてしまうと、綺麗に張ったのにまばらに見えたり、食われた箇所が枯れ始めるなど目に見えた被害が発生します。

    卵を産む際は150個もの塊を産むため、大量に発生してしまいます。卵は白い毛のようなものをまとっているので、見つけ次第駆除しましょう。

    害虫を放置すると恐ろしいことが…

    害虫について紹介してきましたが、ここで紹介してきた害虫を放置することで起こりうる実害を以下でまとめたので参考にしてみてください。

    芝生が隆起する

    オケラやミミズを食べるモグラにより、地面が持ち上がり根が地上に出てしまうなどで隆起してしまう害です。根が地上に出てしまうと、地中からの栄養を十分にもらえず、芝生が枯れてしまう原因になります。

    隆起すると芝刈り機が使いにくく、手入れが難しくなるなど、枯れてしまう以外にもデメリットが発生します。

    芝生が食べられてしまう

    ツトガやヨトウムシなどガの幼虫が芝生を食べてしまう食害が発生します。こまめに対処をしていれば最小限に抑えられますが、放置すると幼虫が成虫となり、また卵を生みます。

    放置すればするほど食害に起因する幼虫が大量発生し、被害が拡大するので注意が必要です。

    景観が損なわれる

    芝生が隆起したり、食べられてしまうと、景観が損なわれてしまうこともデメリットでしょう。そもそも、虫が大量にいるだけで見栄えは良くありません。

    綺麗に張った芝生を維持するためにも、害虫駆除は必要な作業といえます。

    まとめ

    本記事で紹介した芝生に発生する害虫はどれも大きな被害をもたらします。見た目の特徴から、こんな虫見たことあるなと思ったら早めに駆除をしましょう。早めに駆除することで、張りたての綺麗な芝生を守ることができます。

    また、ここで紹介した虫以外にも害虫と呼ばれる虫は沢山おり、毒をもっているなど人間にも害がある虫もいます。そのため、駆除する際は長袖長ズボンで手袋をするなど、万全な体制で望みましょう。

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