『しばふる』では芝生やお庭の手入れにまつわるポイントや知識を発信しています。芝の品種や土壌改良、芝刈りから芝の切り替えまで、様々なトピックをご紹介しつつ、みなさまからの質問にお答えするQ&Aもご用意しています。

オンラインストアでは、鳥取県のJリーグクラブであるガイナーレ鳥取が使用している芝生をご用意しております。お庭に敷いて水やりをすれば、早々に緑が広がっていく生長力の高い芝となっております。

さて、今回は趣向を変えて、芝生を育てる活動=芝活を行っている方にインタビューを行いました。お話を伺ったのはtaichi6025さん(@taichi6025。芝活から学んだことの中には、お手入れだけではなく日常の暮らしにも役立つこともあったといいます。それではご覧ください。

目次

    住宅地の限られた日照は創意工夫でカバー

    千葉県在住の会社員です。マンションから一軒家に引っ越した時、子供が裸足で遊べる芝生を実現したくて、庭に芝生を張ることにしました。

    我が家は玄関が東側にあるので、その反対側の南西部に芝生を植えています。住宅密集地で日照時間が一日6時間程度しかないのですが、創意工夫を重ねて、だいたい20㎡くらいの芝生が育っています。

    朝5時に起きて、庭の見回りをして、薬剤や肥料を散布しています。芝刈りをする時間がなかなか取れないのですが、たとえば仕事から早く帰ってきた日や、週末に芝刈りをするようにしています。

    芝生の失敗学。粗放管理から本格的なお手入れへ

    先程もお話ししたとおり、一軒家に引っ越したタイミングで芝活を始めました。あまり良くない土壌だったのですが、業者にお願いして芝を張ってもらいました。

    当時は芝生の知識がほとんどなくて、していたお手入れは水やりくらいでした。それが2年ぐらい続いて、いわゆる粗放管理の状態でしたが、一念発起して3年目からお手入れを意識するようになりました。しかし、4年目の秋口にハクビシンが我が家の庭にやってきて、芝生をズタズタに荒らしてしまったんです。そこから更に本腰を入れて、いろいろと調べて管理するようになりました。

    振り返ってみれば、私の芝活は失敗から学ぶことが多くありました。ハクビシンのこともそうですし、2021年のお盆の長雨のときもそうでした。あの年は7月頃に芝生がピークを迎えましたが、その後日陰になる部分が一斉に枯れてしまったんです。原因を調べたら、根詰まりを起こしていたことが分かりました。なので、今年の春に芝を剥がして、湿気や水捌けなど、土壌環境を改善することにしました。

    創意工夫はこれからも。
    “やってみる”ことの大切さ

    トラブルに巻き込まれたり、芝が病気にかかってしまったところから学ぶこともありますが、夏のピーク時に綺麗な芝生の写真を撮りたい!という想いや、子供たちが芝生で遊ぶようになったこと、そしてバーベキューが庭でできるようになるほど芝が育ったことなどからもモチベーションを得ています。

    これまでずっと高麗芝を育ててきましたが、今年からは一部でセントオーガスチングラスも取り入れています。セントオーガスチングラスは成長力がすごく、日陰にも強いので、芝刈り機が入りづらい際の部分に植えて、手持ちのバリカンで刈るようにしています。我が家は日照が限られているので、全面的な入れ替えも検討しています。

    今年から我が家の庭では化成肥料を与えず、有機栽培をしていますが、それでもちゃんと育ってくれています。芝が病気にかかってしまったときに思い切って10mmの軸刈りもチャレンジしましたが、それもちゃんと長さが戻ってきました。悩んでいるばかりでなく、ひとまずやってみることも時には大切ですね。

    一喜一憂も芝活のうち。
    「仕方ないよ」の精神で楽しもう

    これまでいろいろ調べたり、経験したりしてきたので、同じ芝活をする人からの相談に乗ることもあります。ただ、私の庭で起こったことと相談をしてきた人の庭で起こることでは、条件が一緒になることはありません。私が知っていることはシェアしますが、それぞれの環境でそれぞれのやり方があるというのが私のスタンスです。

    芝活には決まったゴールがありません。常に何かと向き合う中でトライアンドエラーを繰り返し、そこから学んでいくことが大切です。この間Twitterで、ある会社の社長をされている芝活仲間の方とやり取りをしていたんですが、仕事も芝活も同じだよねと話していました。

    一喜一憂も芝活の一部です。時には「仕方ないよ」の精神で、次の一手を考える思考に切り替えて、一緒に楽しみましょう!

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