芝生を育てるにあたり最も大変と言われているのが、芝生の維持・管理。芝張りを終えて、芝が根付くまで2週間〜1ヶ月ほどかかります。

しっかりと根付くまでは芝がデリケートな時期になっており、枯れてしまう可能性もあるため、メンテナンスが重要です。今回は芝生専門のYouTubeチャンネル「つりきっぷ」さんの動画を参考に、芝生を長持ちさせるための芝張り後のメンテナンスについて紹介していきます。

「芝生を初めて育ててみたけどうまく育てられるか不安…」そんな方の手助けになれば幸いです。

 

目次

    水やり

    芝生にとって、水は光合成の促進、養分の供給などに欠かせない存在。そのため、芝張り後に最も気をつけたいのが水やりです。

    芝張り直後の芝生と、数ヶ月経って根が張った芝生では、水やりの方法が異なります。根が張っている芝生に対しては土や葉、天気、気温から水の量を調節し、水やりを行いますが、芝張り直後の芝生は厚みがなく、水分がなくなるとすぐに水不足になってしまいます。

    根が短い分、水分の吸収力も弱くなっており、非常に乾燥しやすい状態になっています。そのため、たとえ4月に芝張りを行ったとしても毎日水やりをする必要があります

    水やりの量ですが、通常の水やりほどあげる必要はありません。ただし、水量を少し減らして毎日あげるようにしてください。水不足で乾燥することがないように管理しましょう。

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    目土入れ(不陸修正)

    目土とは、芝生の上にかぶせる粒のそろった細かい土や砂のことです。芝張りの際に行う目土入れは目地に土を入れましたが、芝張り後は不陸修正のために目土をいれていきます

    芝張りの際に床土を転圧したとしても、マット自体にデコボコがある場合や、雨や水やによって土部分がデコボコになったりする場合があります。では、どのようにデコボコを平らにしていくのでしょうか?

    へこんでいる部分を見つけたら、その部分に目土を入れていきます。あまりにへこみが大きい部分を一度に埋めようとして目土を入れてしまうと、芝を覆ってしまう可能性があります。そのため、大きなへこみを埋める場合は、2度に分けて目土を入れ、平らに修正を行います。

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    芝刈り(穂刈り)

    芝張り後の芝刈りは、基本的に刈り高を3cm~4cmに設定します。葉を切ってしまうと光合成できる面積が小さくなってしまい、生長に時間が掛かります。よって、葉を長くすることで光合成を多くさせ、元気な芝生が早く育つよう促しましょう。芝張りから2ヶ月くらいは、葉の長さが長めになるように芝刈りをおこなってください。

    芝刈りを行うほど葉が伸びていなくても、が出てくることがあります。この場合はできるだけ刈るようにしてください。穂刈りをすることで栄養分を根に回すことができ、生長を早めることにつながります。

    ただし、注意点があります。5月頃になると、穂が出てくることに加え、芝生も成長し始めます。この場合は、芝生の根を守ることを第一に芝刈りをおこなってください

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    肥料散布

    肥料散布は芝が根付いたタイミングで行います。引っ張ってもめくれなくなると、肥料散布を行っても良い合図です。

    芝張り直後は根が短いため、栄養を吸収できる面積がとても小さくなっています。また、多すぎると根を傷つけてしまう可能性もあるため、根付いてから肥料散布を行います。

    肥料はホームセンターで販売されている芝用の肥料を購入し、裏面を参考に散布を行います。お金に余裕のある方は液体肥料も購入されるとなお良いです。

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    トラブルと注意点

    買ってきた芝生が最初から部分的に枯れていた

    あまりにも枯れている面積が多いのであれば張り替えることをおすすめします。一部分のみであれば、無理に張り替える必要はありません。

    水不足で枯れる

    1週間以上水やりを行わない場合や天候によっては芝生が枯れてしまうことがあります。この場合も先ほどと同じように、枯れてしまった部分を張り替えることをおすすめします。

    床土が硬くてなかなか根付かない

    この場合は一度芝生をはがし、床土を耕したり土壌を入れ替えたりすることで改善することが可能です。

    病虫害による枯れ

    虫の被害にあった場合はネットで検索し、同じ被害にあったものを見つけ効果のある薬剤を購入しましょう。

    芝張り後の黄化

    黄化とは栄養が偏ってしまい、芝生が黄色くなってしまう現象のことです。多くの場合、時間の経過とともに緑色に変化していくため、大きな心配をする必要はありません。

    まとめ

    以上、芝張り後1ヶ月のメンテナンスについて、5つのポイントを挙げました。「初めて芝生を育ててみるけれど何に気をつければよいかわからない」「周りに芝生の相談をできる人がいない」という方の参考になればと思います。

    お花と同じように、芝生もお世話をしなければあっという間に枯れてしまいます。「せっかく育てた芝生が枯れてしまった…」そんな悲しいことにならないよう、根がしっかり伸びるまではメンテナンスを怠らないようにしましょう。

    一番の基本である水やりを毎日行っていれば、小さな変化にも気付くことができるようになります。ぜひ芝生の成長を楽しみながら芝生を育ててみてください!

    参考文献

    芝生の上手な張り方!適した時期から張り方の種類、手入れ方法も紹介
    https://meetsmore.com/services/planting-grass/media/86271#i-4

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