植物が育つ上で「」「太陽」「空気」の全てに関わる、土。芝生に限らず、花壇や畑の土というのは、植物が元気に育つかどうかの大きな鍵を握っています。

芝生の土づくりについて、なぜ土を変える必要があるのでしょうか?また、芝生をめくらずに土壌を改良するにはどうすればよいのでしょうか?今回も芝生YouTuberでお馴染み「つりきっぷ」の動画を参考に紹介していきます。

目次

    なぜ土壌改良が必要なのか?

    土の役割は、生育に必要な養分や水を蓄えること。植物が養分や水を少しずつ吸収するのを助けたり、根を乾燥や急激な温度変化から守ってくれます。土は環境を作り、生育を左右する重要な存在なのです。

    土の中には植物が育ちやすい環境を作る有機物やたくさんの微生物が存在しています。しかし、芝生が育つために必要な栄養ばかりを与えていると、植物が育ちにくい環境になってしまいます。有機物や微生物が徐々に減ったり、使わなかった栄養がたくさん残ったりと、いわゆる「痩せた土」となるのです。

    芝生は人に踏まれて、土がだんだんと固く締まっていきます。そうなると水はけが悪くなったり、空気のスペースが少なくなるなど、根が張りにくい環境になってしまいます。

    ですが、芝生は畑や花壇のように土を直接耕すことはできません。地表の芝生を残したまま、土を改善しなくてはならないのです。

    土壌を改良する方法

    今回はできるだけ時間や費用などの負担を減らし、芝生をめくらずにできる、比較的簡単な土壌の改良方法を3つご紹介します。

    ①目土の投入

    今回ご紹介する中で最も簡単な方法です。全体に少しずつ目土を入れていくことで、グラウンドレベル(土地表面の高さ)を意図的に上げ、育ちやすい層を上から作っていきます。

    特に難しくもなく、目土効果で芝生も元気に育ち、年数を重ねることで芝生がどんどん綺麗に育っていきます。ただ、目土をたくさん購入する必要があります。また、一度にたくさんの目土入れはできません。数年単位で、表面排水なども計画的に考えながら行うようにしてください。

    ②土の入れ替え

    芝生が生えたままの状態で芝生を抜き取り、その抜き取った部分だけに新しい土を入れていく方法で、コアリングという作業を行います。実際に土を抜き取り、土の水はけが悪ければ育ちやすい土や砂を入れることで、徐々に土壌改良をしていきます。

    コアリング作業では、芝の根を強制的にカットするなど、根にかなりの負担がかかるので、年間を通してたくさん行うことはできません。数年単位で計画し、芝生を元気に育てながら、健康な土に変えていくようにしてください。

    コアリングを行えば、グラウンドレベルが上がることはありません。また、芝生の根を切ることで新しい根が生え、芝生の若返り効果が期待できるので、年に1〜2回行うことをお勧めします。土壌改良効果はあまり大きくありませんが、目に見えて土壌改良感を味わいたい方にはおすすめです。

    ③微生物資材と有機物で土を“耕す”

    今回最もお伝えしたいのが、微生物資材有機物を使った土壌改良の方法です。

    土壌改良は新しい土を使って環境を変えていくのが基本ですが、微生物資材を使用する場合は新しい土をほとんど使いません。微生物、そして微生物の餌となる有機物を使うことで、土の中の微生物が有機物を分解し、生育に必要な栄養を作り出すことができます。

    つまり、微生物たちが芝生を剥がさずに土を耕してくれ、植物が育ちやすい環境に整え、さらに栄養も与えてくれるということです。排水性、保水性、通気性、保肥力が高い土壌が整い、微生物が増えることで良い菌が増え、病気になりにくく強い芝生に育ってくれます。

    一般的に販売されている微生物資材にはたくさんの種類があり、それぞれ違った微生物が入っているので使用方法や効果なども違ってきます。つりきっぷ的おすすめは「カルスNC-R」です。

    より詳しく微生物や土壌改良について詳しくしたい方は、「カルスNC-R」の製造販売メーカーであるリサール酵産の公式YouTubeチャンネルで詳しく説明されているので、ぜひ覗いてみてください。

    冬に向けたの土のお手入れ

    芝生は11月から本格的に休眠に入り、成長を止めて少しずつ枯れていきます。そのため休眠の間は芝生の生育もお手入れもストップします。

    ですが、芝生が眠っている約4ヶ月間をうまく活用すれば、土壌改善が進み、春の立ち上がりをよくすることができます。土の中にいる微生物は気温が低くなっても活動を続けているので、芝生が休眠する前にはカルスを撒き、微生物による土壌改良に備えましょう。

    農業の現場では土づくりに3年掛かるといわれていますが、芝生の場合は直接土を耕すことができないので、もっと時間がかかるかもしれません。そのため、休眠期間もしっかりと活用することが大切です。

    まとめ:
    綺麗な芝生の秘訣は土にあり

    一年を通して芝生が育ちやすい環境を作るためには、土に注目することも大切です。芝生が育つにつれて、芝生が育つ良い環境が少しずつ崩れていくのを防ぎ、芝生が育ちやすい土へと変えていくために土壌改良が必要なのです。

    綺麗な芝生を目指している方は、土も育てるということを意識しながら芝生の生育をしてみてください。芝生が育ちやすい、芝生を育てやすい土を作ることで、結果的に手間や余分な費用を削減することができます。

    芝生の購入を検討されている方はぜひこちらから!

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