庭の芝生を検討する際、まずはじめに「人工芝を張る」のか「本物の芝生を植える」のかという2択を迫られます。

まず前提として、人工芝は作り物の芝生で、天然芝は生きている植物の芝生です。

どちらにもメリット・デメリットがあり、使い方や生活によって向き不向きがあるのでしっかりと比較をして決断をしたいところです。

今回は人工芝と天然芝のそれぞれの特徴やコストについて順にまとめていますので、庭づくりの参考にぜひご一読ください。

人工芝のメリット

ひと昔前の人工芝といえば、明らかに作り物感のあるものが多かったのですが、近年では葉の質感や色、形からとてもリアルな仕上がりの人工芝が販売されています。

季節で枯れることがないため景観を保つことに役立てられていますが、近年では人工芝の質の向上により競技場などでも使用されるようになりました。

導入する際には防草シートと合わせて張るので、雑草の侵入成長を妨げることができます。

人工芝は、庭の手入れはしたくない人季節を問わずキレイな状態の庭を保ちたい人におすすめです。

 

敷いてしまえば手入れをする必要がない

人工芝は最初に敷いてしまえば当分の間は手入れをする必要がありません。

これが天然芝と比べた時の一番大きな違いといえるでしょう。

ちりや汚れを取ったりパイル(葉)を起こしたりといった手入れを行えば、さらにきれいに保つことができますが、芝刈りや水やりといったこまめな手入れは行いません。

 

1年中鮮やか

日本で育てられている芝生の多くは、冬になると休眠に入り色が褐色に変化します。

しかし人工芝は色あせなければいつでも鮮やかな緑を保つことができます。

季節に関係なく青い芝生を楽しめるので、いつでも見栄えの良い庭になります。

 

地面以外にも敷くことができる

人工芝は一般的には地面の上に敷いてピンで固定しますが、他にもコンクリートなどの部分に止めるテープや接着剤もあるので、敷く場所を選びません。

賃貸マンションやベランダ、屋上などに敷き詰めるだけで簡単に芝生を再現することができます。

人工芝のデメリット

手入れがいらず常にきれいな人工芝ですが、もちろんデメリットもあります。

基本的には野外に設置されることが多いので、どうしても雨風や日光にさらされて劣化していきます。

見た目がリアルに似たものがあるとはいえ、やはり均等に整えられすぎた人工芝はよく見れば偽物だということがわかります。

その他にも導入コストや張替の手間などの面も気になります。

 

経年劣化するため張替が必要

人工芝はあくまで一時的に美しい芝生を再現しているに過ぎません。

経年劣化により色があせたり、芝が立たなくなったり抜けたりと劣化していくので、7~10年で張替える必要があります。

 

火気厳禁なのでBBQや花火はできない

人工芝はほとんどが樹脂など火に弱い素材でできています。

そのためバーベキューや花火といった火を使うようなレクリエーションは人工芝の上で行えません。

人工芝は美しい庭になりますが、多少の制約が付いてしまうことは頭に置いておきましょう。

 

コストが高い

同じ面積に敷くことを想定して、人工芝の費用と天然芝を比較するとほとんどの場合人工芝の方が倍近くの導入金額がかかります。

人工芝はものによって価格が変動し、リアルに近くて耐久性に優れたものを選ぼうとすれば、コストは増していきます。

およそ10年ごとに張替を行う必要があるので、同じだけのコストは最低でもその都度発生します。

天然芝のメリット

生きた植物を育てていくので、四季や自然を感じたい人に向いています。

一度天然芝を張れば、手入れを行っていれば人工芝よりも長く保つことができるでしょう。

夏場には日光の照り返しが減り、水やりの際には気化熱で周りの温度が下がるので、見た目以上に涼しさを感じます。

天然芝はとくに手をかければかけるだけ美しくなるので、青々と茂った庭を見た時には達成感を感じることができるので、元々植物を育てるのが好きな人や、手入れが苦にならない人には、新たな趣味になってくれるでしょう。

 

四季を感じる

日本で育てられている天然芝の多くは暖地型芝という種類で、季節によって様々な顔を表します。

春には芽吹き、夏は茂り、秋から冬にかけて徐々に色が変わり休眠します。

冬に枯れた芝はまた春に芽吹き、芝の色や状態、作業中の気温などによって季節を感じることができます。

 

地面が柔らかい

密集した天然芝の植えられた地面はふかふかでやわらかく、子どもが裸足で駆け回ることも可能です。

自然とふれあう機会ができますし、季節に合わせてプールやバーベキューなどの家族団らんの時間を彩ってくれます。

 

人工芝に比べて初期コストが安い

天然芝の庭は導入コストが安く、人工芝の半分程度で済みます。

別途道具などを準備する必要はありますが、必要になった時に都度準備すればいいので最初から全て集める必要はありません。

集めた道具は壊れない限り使用することができるので、手入れをしっかりと行えば最初に準備した設備で長く芝生のメンテナンスを行うことが充分可能です。

天然芝のデメリット

天然芝のデメリットで多く語られるのが手入れの手間です。

放っておけば芝生は弱って枯れてしまったり、雑草が増えるなど景観はどんどん悪くなってしまいます。

芝生は生命力こそ強いですが、美しく保つためには人の手による管理が必要不可欠です。

また、管理を行う上で肥料や薬剤などのランニングコストもかかります。

 

手入れの必要がある

まず、通年で雑草取りは必要です(芝生に限ったことではありませんが)。

休眠期の冬以外には時期に合わせて行う作業があるので、定期的に芝生の手入れを行うことになります。

特に夏場は水やりと芝刈りが必須となり、頻度が少なくなると景観を保つことが難しくなります。

また、病気や害虫の発生などすぐに対処しなければならない状態になってしまう場合も少なくありません。

野外の作業が多いので、熱中症などのリスクもあります。

関連記事:芝生を育てたいのですが、仕事が忙しくこまめに手入れができません。そのような人でも育てられる品種や管理方法はありますか?

 

ランニングコストがかかる

導入コスト以外にも、肥料や薬剤、水や電力といったランニングコストが発生します。

青々とした芝生をキープするためには肥料は必須ですし、定期的に土壌改良や薬剤散布などを行う必要もあります。

水道代はもちろん、電気芝刈り機やスプリンクラーといったものを導入すれば電気代もかかります。

まとめ:ライフスタイルや好みに合わせて選ぶのがベスト

筆者は個人的にですが、今回まとめながら一番感じたのは「金銭的な面よりも、生活に合っているか」が重要だと感じました。

どちらにしても、庭を整えることには労力と金銭的コストがかかります。

最終的には管理する人が、「何を楽しみたい人なのか」が重要になるでしょう。

手をかけず景観を整えることが目的であれば人工芝を、自分の手で育てる楽しみを感じたいならば天然芝を選ぶと良いでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です