今年は、家の庭の暖地型芝生を青々と茂らせたい!そんな夢があるのであれば、ぜひ春の芝生お手入れを頑張ってみてください。暖地型芝生にとって、春は目覚めの季節。冬の休眠から覚めて、新芽が伸びてくる時期です。

元気な新芽を育て、青々とした夏の芝生にするための「春季の暖地型芝生のお手入れ」。お手入れの基本と、作業ポイントについて見ていきましょう。

目次

    暖地型芝生の春のお手入れの基本

    気温の高い気候を得意とする暖地型芝生、春のお手入れの基本は次の4つです。

    1. 補修・新たな芝張り(植え付け)
    2. 芝の伸びが確認できたら、芝刈りを開始する
    3. 成長を促すためのお手入れを始める
    4. 水やりは、土が乾燥したら

    冬の間休んでいたお手入れが本格的にスタートするため、3月から徐々にお手入れのギアをあげていきましょう。それでは、春に必要なお手入れの基本4つについて説明していきます。

    補修や芝張り(植え付け)に最適

    枯れてしまった部分、新たに芝生を張りたい(植えたい)部分には、春が最適です。3月の暖かくなってきたころから5月までに、補修・芝張り(植え付け)を行いましょう。

    春に補修・芝張り(植え付け)をする理由は、暖地型芝生がゆっくりと成長をスタートさせる時期だから。成長が始まる時期と合わせることで、自然と土に根付くことができるのです。

    確実に活着させるため、新たに芝張りした部分には2週間ほど水やりを欠かさないようにしましょう。なお、張ったばかりの芝生には、あまり足で踏まずにお手入れをしてくださいね。根張りまではそっとしておくことで活着がスムーズに完了し、結果的に早く芝生を楽しめるようになりますよ。

    4月ごろから、春の芝刈りをスタート

    暖地型芝生は、4月以降に芝の伸びが活発になってきます。芝生の伸びを確認できる4月ごろから、芝刈りをスタートさせましょう。

    この時期に必要な芝刈り頻度は、2週間に1回から1週間に1回ほど。5月にかけて、週1回ほどのペースに持っていけるように、芝刈りをしていきましょう。

    芝刈りは芝生のお手入れの基本中の基本です。密な青い芝生にするために、春の芝刈りを欠かさずに行いましょう。

    春は成長を促すためのお手入れを

    成長を促すためのお手入れとは、次のとおりです。

    • 施肥
    • 目土入れ
    • エアレーション

    密で青い芝生にするためのお手入れは、春に行うのが最適。それぞれ、基本のお手入れ方法を説明していきます。

    施肥

    施肥は3月から開始します。固形肥料を均等に撒いていき、散布後にはしっかりと散水しましょう。その後は、1〜2ヶ月に1回ほどのペースで行います。肥料の説明を必ず確認し、適切な量と頻度を守って使用してください。

    目土入れ

    芝生が薄くなっている場所に、目土を入れます。4月ごろに行うとよいでしょう。芝生は土のある部分に生えますので、芝生を増やして密度を上げられる目土入れは大変重要な作業です。

    特に、土が固くなり芝生が生えられない部分には、後述するエアレーションと合わせて目土入れをすると効果的です。

    エアレーション

    エアレーションを行うには、生育が活発な5月が最適です。6月の梅雨前に土壌の通気性をよくするためにも、この時期に済ませておきましょう。


    ローンスパイクやエアレーターなどを使用して芝生の土に穴を開け、土壌の通気性や芝生の発根を促進させましょう。その後の芝生の成長度合いが変わり、ワンランク上の芝生づくりができますよ。

    春の芝生の水やり

    春の暖地型芝生には、乾燥がひどいと感じた時に散水すれば大丈夫です。4月以降の20度を超える日が続いてきたら、極度の乾燥状態に陥らないように水やりをしましょう。

    葉がチリチリ・カサカサする、土が乾ききっている、といった状態であれば水やりが必要です。

    ポイントと注意点

    春の暖地型芝生のお手入れでは、以下のポイントに注意してください。

    • 害虫の対処を早めに行う
    • 雑草は見つけたらすぐに抜く
    • 庭に出るときには、芝生の様子を観察する

    これらのポイントを意識することで、夏以降トラブル知らずの芝生を育て上げることができます。詳しく見ていきましょう。

    害虫の対処を早めに行う

    春は、害虫が活発になる季節です。特に5月は、芝生最大の害虫であるコガネムシ、ツトガの最盛期。成虫の飛来を頻繁に見るようであれば、薬剤を撒くなどの対策を行いましょう。

    雑草は見つけたらすぐに抜く

    4月から雑草の量が急増します。雑草は大きく育つまで放っておくと、根をのばし種をつけどんどん増殖してしまいます。極力薬剤を使用しなくて済むように、早め早めの草取りで対処していきましょう。

    芝生の様子を観察しよう

    芝刈り時や日頃庭に出た時には、必ず芝生の様子を観察し、異変が起こっていないかを確認するように癖づけましょう。春には、害虫だけでなく病気の被害に見舞われることがあります。暖地型芝生は性質が強いものの、注意はしておきましょう。

    特に、部分的に枯れている、葉色が黄や茶になっているといった場合は、病害虫の可能性があります。早めの気付きで、症状を広げないように気をつけましょう。

    まとめ

    春の芝生は目に見えて生き生きと成長していくため、世話をしていてとても楽しい時期です。冬はあまりお手入れがなかった分、いきなりやることが増える印象もありますが、暖かくなるにつれて徐々にお手入れを増やしていけば大丈夫です。

    この時期に世話をしたことが、もっとも青々と茂る夏にしっかりと実を結びますよ。新たな1年を迎えた芝生の成長を楽しみながら、春のお手入れをしていきましょう!

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